入門講座⑬:賢い投資信託の選び方<基本編>(2)

(2)ファンドの「商品分類」「投資の基本方針」をよく確認!

投資信託のリスク水準は、主に「投資対象は何か」と「運用スタイルはどうか」のふたつの組み合わせによって異なってきます。このうち「投資対象」には、国内株式・国内債券・外国株式・外国債券・転換社債・それらの派生商品(先物オプションなど)・REIT(不動産投信)・商品(コモディティ)などがあり、それぞれリスクの度合いは大きく異なります。

 

ファンドの投資対象をチェックするためには、まずそのファンドが属する「商品分類」を知る必要があります。追加型の株式投信はすべて、投信協会が作成した統一基準によって分類されていて、ファンドの目論見書の表示に明示されていますので、必ずチェックしましょう。

 

次に目論見書の中の「投資の基本方針」に目を通す必要があります。例えば、同じ「国内株式型の一般型」に分類されるファンドでも、国内株式の中からどのような銘柄を選択するかによって、リスク水準は異なるからです。とくに注意が必要なのは、最近増えてきている「バランス型」に属するファンドです。

 

バランス型とは、株式や債券などの複数の投資対象資産に振り分けて運用するタイプのファンドを指します。しかし、実際の投資対象は国債から外国株式、国内外のREIT、商品、ヘッジファンドなどさまざまで、それに応じてファンドごとにリスクの度合いはかなり異なるということを知っておく必要があります。

 

(3)へ続く