2012年1月のアーカイブ

先週は、珍しいことにTV番組への出演が2本続きました。

 

いずれもテレビ東京の番組で、1本目は3回目の出演となるミニ番組「マネーの知恵袋」で24日の火曜日に放送されました。

 

今回は「プライベート・バンキング」って何? ということで、私の役割は「プライベート・バンク」の機能と歴史について簡単に説明するというものでした。

 

もう一本の番組は29日の日曜日の午後4時から放送された「なるほどマネーの選択」というタイトルの1時間15分の特番でした。

 

こちらはゲストコメンテーターとして、スタジオ収録部分には最初から最後まで参加していましたので、たまたまご覧になった方もおられるかもしれません。

 

たまたま家にいて、私と一緒にTVを見ていた長男の感想は「ネクタイが長すぎる」というものでした。

 

そういうことを聞いたわけではないと思ったのですが、言われてみると確かに...というところでした。

 

BSで26日に再放送があるようですので、ご興味がおありの方は、私の長すぎるネクタイをご覧頂ければと思います。

 

投資信託の選び方の基本についてはすでに8回に分けてご紹介しました。

 

今回からは、投資信託の選び方<実践編>と題して、実際に投資信託を選ぶ際のポイントについてご紹介していきたいと思います。

  

まずご紹介したいのが「投資信託選びのモノサシ」となる指標です。

 

投資信託の選び方<基本編>第1回「過去の実績(パフォーマンス)だけを見た判断は禁物!」の中で、「リスクとリターンのバランスがとれているファンドを選ぶようにすべき」と説明しましたが、覚えていらっしゃいますか?

 

この「リスクとリターンのバランスがとれているファンド」を選ぶモノサシをまずはご紹介したいと思います。

 

 

(1)投資信託選びのモノサシ:シャープレシオ

 

「リターンは高い方がいい!」

「リスクは低い方がいい!」

「ローリスク・ハイリターンのものはないのか?」

多くの投資家がこのように考えていることでしょう。

 

しかし投資の世界では、リスクとリターンの関係は「トレード・オフ」といわれます。

 

つまり、高いリターンをねらえばリスクも大きくなり、リスクが小さい安定的な金融商品を選べば低いリターンしか得られない、というものです。

 

このようなリスクとリターンの関係において、あくまで過去の数字での検証にはなってしまいますが、「より小さいリスクで、より大きなリターンを得られた」投資信託ほど、運用効率が良かった、運用が上手かった、といえます。

 

このどれだけのリスクをとって、どれだけのリターンを得てきたか、という運用効率の良し悪しを見る指標が「シャープレシオ」なのです。

 

シャープレシオは、ある期間においてとったリスクでどれだけのリターン(収益率)を上げたか、言いかえれば「1リスク当たりのリターン」を表します。

 

シャープレシオの値が大きければ大きいほど運用効率が良く、多くの人が望む「ローリスク・ハイリターン」を実現してきたといえるわけです。

 

 

(2)へ続く

Blog読者のみなさま、明けましておめでとうございます。

 

昨年は、日本にとって厄年ともいえるような年でしたが、個人的にも三原淳雄さんや森恵子さんを始め、私が小・中学生の頃に大きな影響を受けた叔父、サラリーマン時代にお世話になった方など、多くの恩人ともいえる方々がお亡くなりになった、つらい思いが残る一年となってしまいました。

 

最近数年は年賀状に「今年こそ良い年になるといいと思います」と書き続けて来たような気がします。

 

そんな願いとはうらはらに将来に向かって明るい展望を描けそうな状況は訪れず、投資の成果も得られにくい環境が続いてきてしまったわけですが、今年は「龍年」、龍は十二支の中で唯一の架空生物です。

 

そのパワーで必ずや上昇気流が生まれることを信じて、前を向いて元気に過ごす一年にしたいと思います。

 

まだ、落とし穴は存在するかもしれませんが、投資・運用の環境も上向く可能性が高そうです。

 

それに備え、このBlogでは今月から拙著「勝つ投資信託~良いファンド・悪いファンドの見分け方」の中からポイントをピック・アップした新シリーズ、「賢い投資信託の選び方<実践編>」をスタートします。

 

どうぞお楽しみに。

 

末筆とはなりましたが、このBlog読者の方々にとっても、今年が良い年とならんことを心よりお祈り申し上げます。