共同通信配信 「経済ウイークリーマネードクター」
2009年11月配信 福田啓太
投資信託の分配金
Q. 投資信託を選ぶときは分配金が多いものにすべきでしょうか?
A. 投信の分配金は、決算期ごとに運用収益に応じて、信託財産(投資家から集めた資金)の一部が投資家に還元されるものです。
投信は値動きのある商品で運用するため、運用環境が悪く、信託財産の評価額が減少しているときに分配金が払われると、購入時の基準価額によっては、結果的に当初の投資資金の一部が払い戻されるといったことも起こり得ます。
分配金のあるなしは、運用資金の一部を払い出すか、払い出さずにそのまま運用資金に置いておくかだけの違いといえます。
従って、投信を選ぶ際には、分配金の額よりも、分配方針が購入する目的に合ったタイプのものかどうかを検討するべきでしょう。
例えば、退職後に年金以外にお小遣い程度の手持ち資金を受け取りたい場合には、運用を続けながら一部を取り崩していく毎月分配型のような投信を選んでもいいかもしれません。
一方、長期的に資産を形成していきたい人であれば、分配金を出さずに収益を再投資する無分配型や分配頻度の低い投信を選ぶ方がいいでしょう。なぜなら、分配金にかかる課税頻度が少ない分、複利運用の効果が増すからです。
A. 投信の分配金は、決算期ごとに運用収益に応じて、信託財産(投資家から集めた資金)の一部が投資家に還元されるものです。
投信は値動きのある商品で運用するため、運用環境が悪く、信託財産の評価額が減少しているときに分配金が払われると、購入時の基準価額によっては、結果的に当初の投資資金の一部が払い戻されるといったことも起こり得ます。
分配金のあるなしは、運用資金の一部を払い出すか、払い出さずにそのまま運用資金に置いておくかだけの違いといえます。
従って、投信を選ぶ際には、分配金の額よりも、分配方針が購入する目的に合ったタイプのものかどうかを検討するべきでしょう。
例えば、退職後に年金以外にお小遣い程度の手持ち資金を受け取りたい場合には、運用を続けながら一部を取り崩していく毎月分配型のような投信を選んでもいいかもしれません。
一方、長期的に資産を形成していきたい人であれば、分配金を出さずに収益を再投資する無分配型や分配頻度の低い投信を選ぶ方がいいでしょう。なぜなら、分配金にかかる課税頻度が少ない分、複利運用の効果が増すからです。