共同通信配信 「経済ウイークリーマネードクター」
2009年9月配信 福田啓太
投資信託の価格
Q. 日本株の投資信託を買ってみようと思いますが、価格が安い方がお買い得でしょうか?
A. 株式投資では、投資する企業の価値に比べ株価が割安なときに購入し、株価が上昇した際に売却すれば、収益を得ることができます。
一方、投資信託の価格(基準価額)は、株価とは異なり、低ければ割安、高ければ割高というものではありません。
単純化した例で説明しましょう。新たに設定される1万口当たり1万円(1口1円)のインデックス型投信Aと、すでに販売されている同じ投資方針を採る8千円(1口0・8円)の投信Bがあるとします。
投信A、Bそれぞれに100万円投資すると、取得口数はAが100万口、Bが125万口になります。
その後、市場全体が10%上昇すると、投信Aの基準価額は1万口当たり1万1千円に、投信Bは8800円になり、口数を掛けた金額はいずれも110万円になります。売却すれば、売却益も同じ10万円になり、基準価額が安い方がお得ということにはなりません。
投信を設定した時期とその後の市場の状況、分配方針などによって基準価額は異なります。選択する際には、基準価額の高低ではなく、投資方針や分配方針などが自分のニーズに合っているかを確認しましょう。
A. 株式投資では、投資する企業の価値に比べ株価が割安なときに購入し、株価が上昇した際に売却すれば、収益を得ることができます。
一方、投資信託の価格(基準価額)は、株価とは異なり、低ければ割安、高ければ割高というものではありません。
単純化した例で説明しましょう。新たに設定される1万口当たり1万円(1口1円)のインデックス型投信Aと、すでに販売されている同じ投資方針を採る8千円(1口0・8円)の投信Bがあるとします。
投信A、Bそれぞれに100万円投資すると、取得口数はAが100万口、Bが125万口になります。
その後、市場全体が10%上昇すると、投信Aの基準価額は1万口当たり1万1千円に、投信Bは8800円になり、口数を掛けた金額はいずれも110万円になります。売却すれば、売却益も同じ10万円になり、基準価額が安い方がお得ということにはなりません。
投信を設定した時期とその後の市場の状況、分配方針などによって基準価額は異なります。選択する際には、基準価額の高低ではなく、投資方針や分配方針などが自分のニーズに合っているかを確認しましょう。