共同通信配信 「経済ウイークリーマネードクター」
2008年7月配信 福田啓太
コモディティ投信
Q. 原油や小麦などに投資できる金融商品はありますか?
A. 原油や金などの資源や小麦、トウモロコシなどの農作物は「商品(コモディティ)」と呼ばれ通常、世界の商品市場で先物取引などが行われています。これまで個人投資家にはあまりなじみがなかったのですが近年、欧米の金融機関などが複数の商品価格を組み合わせた商品指数を算出し、その指数に償還価格などが連動する債券に投資を行う投資信託が数多く設定されています。
これらは「コモディティ投信」と呼ばれ1万−2万円程度から投資できるものもあり、身近な投資対象になりました。
コモディティ投信は採用する商品指数によって値動きが異なります。エネルギー、非鉄・貴金属、穀物・畜産に満遍なく配分している指数やエネルギーが7割以上を占めるなど、構成はさまざま。それぞれの商品の先物価格が上昇すれば投信の基準価額も上昇する仕組みになっています。
投信によっては、指数連動型ではなく実質的に先物商品で売り買いを行うものもあり事前に内容を確認する必要があります。商品は通常、債券や株式とは違った値動きをするためポートフォリオの一部に組み込むことにより、資産全体の収益のブレを抑える効果は期待できますが、市場や取引の特性の十分な理解が不可欠です。
A. 原油や金などの資源や小麦、トウモロコシなどの農作物は「商品(コモディティ)」と呼ばれ通常、世界の商品市場で先物取引などが行われています。これまで個人投資家にはあまりなじみがなかったのですが近年、欧米の金融機関などが複数の商品価格を組み合わせた商品指数を算出し、その指数に償還価格などが連動する債券に投資を行う投資信託が数多く設定されています。
これらは「コモディティ投信」と呼ばれ1万−2万円程度から投資できるものもあり、身近な投資対象になりました。
コモディティ投信は採用する商品指数によって値動きが異なります。エネルギー、非鉄・貴金属、穀物・畜産に満遍なく配分している指数やエネルギーが7割以上を占めるなど、構成はさまざま。それぞれの商品の先物価格が上昇すれば投信の基準価額も上昇する仕組みになっています。
投信によっては、指数連動型ではなく実質的に先物商品で売り買いを行うものもあり事前に内容を確認する必要があります。商品は通常、債券や株式とは違った値動きをするためポートフォリオの一部に組み込むことにより、資産全体の収益のブレを抑える効果は期待できますが、市場や取引の特性の十分な理解が不可欠です。