共同通信配信 「経済ウイークリーマネードクター」
2009年1月配信 福田啓太
仕組み債とは
Q. 普通の債券よりも利率が高い仕組み債とは何ですか?
A. 仕組み債は、債券にデリバティブ(金融派生商品)を組み込むことで、利率を通常より高めに設定した金融商品です。デリバティブとは、株式や債券、為替など(これらを原資産といいます)の取引に伴うリスクを回避するために、原資産から派生して開発された商品をいいます。
どういうデリバティブが組み込まれているかによって、仕組み債の商品性が違ってきます。例えば円建ての債券として発行され、一定期間内に、あらかじめ決められた外貨の為替レートに一度でも到達してしまうと、その外貨で元本が戻ってくるタイプの仕組み債があります。外貨で償還された場合、償還時の為替レートによっては、円に戻すと元本を割ってしまう可能性があります。
また一定期間内に、あらかじめ設定された日経平均株価を下回った場合には、償還日の日経平均株価と連動して元本が減額するものもあり、現在のようなマーケット下落時には、元本を大きく割り込むこともあります。
つまり、円建ての債券でありながら、為替リスクや株価変動リスクなどを内包している分、利率が高くなるのです。購入を検討する際には、利率の高さだけでなく商品性を十分理解する必要があります。
A. 仕組み債は、債券にデリバティブ(金融派生商品)を組み込むことで、利率を通常より高めに設定した金融商品です。デリバティブとは、株式や債券、為替など(これらを原資産といいます)の取引に伴うリスクを回避するために、原資産から派生して開発された商品をいいます。
どういうデリバティブが組み込まれているかによって、仕組み債の商品性が違ってきます。例えば円建ての債券として発行され、一定期間内に、あらかじめ決められた外貨の為替レートに一度でも到達してしまうと、その外貨で元本が戻ってくるタイプの仕組み債があります。外貨で償還された場合、償還時の為替レートによっては、円に戻すと元本を割ってしまう可能性があります。
また一定期間内に、あらかじめ設定された日経平均株価を下回った場合には、償還日の日経平均株価と連動して元本が減額するものもあり、現在のようなマーケット下落時には、元本を大きく割り込むこともあります。
つまり、円建ての債券でありながら、為替リスクや株価変動リスクなどを内包している分、利率が高くなるのです。購入を検討する際には、利率の高さだけでなく商品性を十分理解する必要があります。