共同通信配信 「経済ウイークリーマネードクター」
2008年8月配信 神戸 孝
元本保証のある変額年金の注意点
Q. 老後に向け元本保証のある変額年金保険を検討中。注意点は?
A. 変額年金保険は、投資信託で運用し、運用成果で将来の年金額が決まる商品です。運用によっては元本割れのリスクがありますが、最近は元本保証の仕組みを付加したタイプもあります。それは、運用が思わしくなくても、「年金原資(満期時点の資金額)」か「年金受取総額(契約時に決められた基本の年金額)」が保証され、最低でも払い込み保険料相当額の年金を受け取れます。
ほかに最低保証される金額が運用実績に応じて増えるラチェット型や、毎年一定割合で増えていくロールアップ型などがあります。
運用にかかわる諸費用だけでなく、保険関係費用などが必要となり、一般の投信に比べてコストがかなり高めです。元本保証型やラチェット型などは、その機能のためのコストも掛かるのが一般的で、運用利益の圧迫につながります。また、元本の確保を目指して債券の比率が高めの投信で運用されることも多く、元本保証のないタイプに比べ大きな利益は期待しにくくなります。元本保証型の変額年金保険はコストが高めでも、万一の場合の保障機能に期待したい人や、安定性を重視した運用を自動的に行ってもらいたい人向きの商品といえます。
A. 変額年金保険は、投資信託で運用し、運用成果で将来の年金額が決まる商品です。運用によっては元本割れのリスクがありますが、最近は元本保証の仕組みを付加したタイプもあります。それは、運用が思わしくなくても、「年金原資(満期時点の資金額)」か「年金受取総額(契約時に決められた基本の年金額)」が保証され、最低でも払い込み保険料相当額の年金を受け取れます。
ほかに最低保証される金額が運用実績に応じて増えるラチェット型や、毎年一定割合で増えていくロールアップ型などがあります。
運用にかかわる諸費用だけでなく、保険関係費用などが必要となり、一般の投信に比べてコストがかなり高めです。元本保証型やラチェット型などは、その機能のためのコストも掛かるのが一般的で、運用利益の圧迫につながります。また、元本の確保を目指して債券の比率が高めの投信で運用されることも多く、元本保証のないタイプに比べ大きな利益は期待しにくくなります。元本保証型の変額年金保険はコストが高めでも、万一の場合の保障機能に期待したい人や、安定性を重視した運用を自動的に行ってもらいたい人向きの商品といえます。