共同通信配信 「経済ウイークリーマネードクター」
2010年6月配信 神戸 孝
金投資のポイント
Q. 金への投資を考えています。投資する場合のポイントを教えてください。
A. 金は有価証券などへの投資とは異なり、金そのものが価値を持っている現物資産であり、金融不安やインフレに強いという特長があります。
今回の金融危機においても金の価格は上昇しました。内外を問わず、ほとんどの有価証券が値下がりしたことからも分かる通り、株式と債券の組み合わせだけでは分散投資の機能が働きにくい事態も起こり得ます。
また、外貨預金や外債で運用する投資信託などは、為替相場の影響を強く受けます。米ドルが下落している時に、金価格は上昇している場合も多く、金に投資すること自体が外貨建ての金融商品を保有している人にとってはリスクヘッジになると言うこともできます。
ただし、ドルベースでの金価格は、高値を更新中で、投資に当たって気になるのが相場動向でしょう。これから購入すると高値づかみとなってしまう恐れもあるわけです。一方、新興国の経済成長、将来的な円安など、さらなる金価格の上昇要因も存在します。
短期的な値上がりを目的に、まとめ買いするのではなく、長期的な分散投資の対象の一つとして、何回かに分けて購入するというのが基本でしょう。
A. 金は有価証券などへの投資とは異なり、金そのものが価値を持っている現物資産であり、金融不安やインフレに強いという特長があります。
今回の金融危機においても金の価格は上昇しました。内外を問わず、ほとんどの有価証券が値下がりしたことからも分かる通り、株式と債券の組み合わせだけでは分散投資の機能が働きにくい事態も起こり得ます。
また、外貨預金や外債で運用する投資信託などは、為替相場の影響を強く受けます。米ドルが下落している時に、金価格は上昇している場合も多く、金に投資すること自体が外貨建ての金融商品を保有している人にとってはリスクヘッジになると言うこともできます。
ただし、ドルベースでの金価格は、高値を更新中で、投資に当たって気になるのが相場動向でしょう。これから購入すると高値づかみとなってしまう恐れもあるわけです。一方、新興国の経済成長、将来的な円安など、さらなる金価格の上昇要因も存在します。
短期的な値上がりを目的に、まとめ買いするのではなく、長期的な分散投資の対象の一つとして、何回かに分けて購入するというのが基本でしょう。