日本経済新聞 電子版
2014年2月 神戸孝
リスク管理型の投信とは?
A.投資の世界では、「リスク」は一般的に値動きの大きさを表しますが、リスク管理型などと称するタイプのファンドの多くは、運用方法によって主に価格が下落するリスク(ダウンサイド・リスク)を抑えることを目指すファンドです。
というのも、NISAは運用益に税金がかからないというメリットがある反面、損失が出た場合には、他口座の収益との相殺(損益通算)などの救済策が設けられていない制度だからです。そこで、投資対象の価格が下落しそうなときには投資先の配分比率を変更し、できるだけ損失を少なくしようというわけです。
昨年来、いくつかの運用方法でリスクコントロールを目指すファンドが設定されています。株式市場の変動が大きくなると判断されるときには、株式の組入れ比率を通常の100%から50%に引き下げる日本株ファンドや、外債ファンドで、為替変動が大きくなりそうなときに為替ヘッジの比率を高めて、値動きの軽減を目指すものもあります。
ただし、運用者が機動的に配分比率やヘッジ比率を変更するということは、完全お任せ型で運用の巧拙がはっきり出ることを意味します。購入前だけでなく、購入後の運用状況のチェックがたいへん重要といえます。
(FPアソシエイツ アンド コンサルティング 神戸 孝)
というのも、NISAは運用益に税金がかからないというメリットがある反面、損失が出た場合には、他口座の収益との相殺(損益通算)などの救済策が設けられていない制度だからです。そこで、投資対象の価格が下落しそうなときには投資先の配分比率を変更し、できるだけ損失を少なくしようというわけです。
昨年来、いくつかの運用方法でリスクコントロールを目指すファンドが設定されています。株式市場の変動が大きくなると判断されるときには、株式の組入れ比率を通常の100%から50%に引き下げる日本株ファンドや、外債ファンドで、為替変動が大きくなりそうなときに為替ヘッジの比率を高めて、値動きの軽減を目指すものもあります。
ただし、運用者が機動的に配分比率やヘッジ比率を変更するということは、完全お任せ型で運用の巧拙がはっきり出ることを意味します。購入前だけでなく、購入後の運用状況のチェックがたいへん重要といえます。
(FPアソシエイツ アンド コンサルティング 神戸 孝)