共同通信 『経済ウィークリー』
2016年1月号 神戸 孝
確定拠出年金かNISAか
Q.投資を始めるのに確定拠出年金とNISA(少額投資非課税制度)のどちらがいいでしょうか。
掲載紙:
平成28年1月10日 東奥日報
平成28年2月 1日 山梨日日新聞
平成28年1月11日 宮崎日日新聞
A.確定拠出年金やNISAには、投資を行う際の税制優遇措置が設けられています。それぞれの特徴を理解した上で、上手に活用しましょう。
確定拠出年金は、掛金全額が所得控除の対象となるほか、運用期間中の収益は非課税、年金や一時金を受け取る際には公的年金等控除や退職所得控除の対象となるなど、各段階で税制優遇があるため、リタイア後の資金準備には大変有利な制度です。ただし、年金づくりを目的としているため、原則60歳まで資金を引き出すことができません。数年以内に使用したい資金の運用などには不向きです。特に20歳から40歳台の方は子供の教育資金や住宅取得資金の準備を優先し、無理のない範囲で拠出していくことが大切です。
一方のNISAは、確定拠出年金のような掛金の所得控除はありませんが、毎年120万円(2016年以降)までの投資元本が生み出す収益については、原則5年間(ロールオーバーすれば最長10年間)非課税となる制度です。こちらはいつでも換金が可能なので、教育資金づくりなど、使用予定のある資金の運用にも向いた制度といえます。
ライフプランや投資目的に応じて、使い分ける必要があるでしょう。
(FPアソシエイツ アンド コンサルティング 神戸 孝)
掲載紙:
平成28年1月10日 東奥日報
平成28年2月 1日 山梨日日新聞
平成28年1月11日 宮崎日日新聞
A.確定拠出年金やNISAには、投資を行う際の税制優遇措置が設けられています。それぞれの特徴を理解した上で、上手に活用しましょう。
確定拠出年金は、掛金全額が所得控除の対象となるほか、運用期間中の収益は非課税、年金や一時金を受け取る際には公的年金等控除や退職所得控除の対象となるなど、各段階で税制優遇があるため、リタイア後の資金準備には大変有利な制度です。ただし、年金づくりを目的としているため、原則60歳まで資金を引き出すことができません。数年以内に使用したい資金の運用などには不向きです。特に20歳から40歳台の方は子供の教育資金や住宅取得資金の準備を優先し、無理のない範囲で拠出していくことが大切です。
一方のNISAは、確定拠出年金のような掛金の所得控除はありませんが、毎年120万円(2016年以降)までの投資元本が生み出す収益については、原則5年間(ロールオーバーすれば最長10年間)非課税となる制度です。こちらはいつでも換金が可能なので、教育資金づくりなど、使用予定のある資金の運用にも向いた制度といえます。
ライフプランや投資目的に応じて、使い分ける必要があるでしょう。
(FPアソシエイツ アンド コンサルティング 神戸 孝)