共同通信 『経済ウィークリー』
2014年1月 神戸孝
新エネルギーへの投資は?
A.近年話題の新エネルギーといえば「シェールガス」でしょう。シェールガスは地層から採掘される天然ガスで、採掘が困難なことなどから活用が難しかったのですが、採掘技術の発達と同時に原油価格の上昇もあって、米国を中心に商業化が進んできています。
それに伴い、このシェールガスに関連する企業や、MLPと呼ばれる事業体を投資対象とするファンドの設定がここ1〜2年増えています。MLPはREIT(不動産投資信託)などと同様に投資事業形態の一つで、米国の証券取引所で上場・売買されており、全体の時価総額は40兆円を越える規模にまでなっています。
REITが不動産の賃料を主な収益源とするのに対して、MLPはエネルギーインフラ関連事業が主な収益源です。具体的には、採掘と販売の中間に位置する輸送や貯蔵などの事業から得られる収益が配当原資となるため、エネルギー価格の変動の影響を受けにくく、安定した収入が期待できるとされています。
一定の条件を満たせば法人税の優遇措置もあり、今のところ比較的高い配当利回りが実現できています。今後も開発の拡大が予想されるシェールガス関連事業は、魅力的な投資対象の一つになりつつあるといえるでしょう。
(FPアソシエイツ アンド コンサルティング 神戸 孝)
それに伴い、このシェールガスに関連する企業や、MLPと呼ばれる事業体を投資対象とするファンドの設定がここ1〜2年増えています。MLPはREIT(不動産投資信託)などと同様に投資事業形態の一つで、米国の証券取引所で上場・売買されており、全体の時価総額は40兆円を越える規模にまでなっています。
REITが不動産の賃料を主な収益源とするのに対して、MLPはエネルギーインフラ関連事業が主な収益源です。具体的には、採掘と販売の中間に位置する輸送や貯蔵などの事業から得られる収益が配当原資となるため、エネルギー価格の変動の影響を受けにくく、安定した収入が期待できるとされています。
一定の条件を満たせば法人税の優遇措置もあり、今のところ比較的高い配当利回りが実現できています。今後も開発の拡大が予想されるシェールガス関連事業は、魅力的な投資対象の一つになりつつあるといえるでしょう。
(FPアソシエイツ アンド コンサルティング 神戸 孝)