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共同通信配信 「経済ウイークリーマネードクター」

2011年3月  福田啓太

国債の金利の決め方は?

Q.個人向け国債の金利の決め方が変わるそうですが、どうなるのですか。
A.変動10年の個人向け国債金利の設定方法が、7月発行分から変更になります。これまでは、発行の直前に入札が行われた10年利付国債の利回り(基準金利)から0.8を引いた金利が適用されていました。しかし、新しい設定方法では、基準金利に0.66を掛けたものが適用になります。
新しい方法で算出された金利は、7月以降に発行されるものが適用対象となり、すでに発行されている分には適用されません。個人向け国債の固定3年と固定5年については、従来どおりで変更はありません。
今回の金利設定方法の変更に伴う影響を考えてみましょう。
例えば、現在のような低金利局面で、基準金利が仮に1%とすると、従来の設定方法では、「1%引く0.8」で、0.2%の金利となりましたが、新しい設定方法では、「1%掛ける0.66」で0.66%と3倍以上になります。
一方、世の中の金利が上昇し、基準金利が3%となった場合、従来の方法では「3%引く0.8」で2.2%の金利となりますが、新しい方法では、「3%掛ける0.66」で1.98%と、従来の方法よりも低くなります。
低金利時代の中、今回の変更は、個人向け国債の購入意欲を高めるために行われた変更といえそうです。
(FPアソシエイツ アンド コンサルティング・福田啓太)


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