共同通信配信 「経済ウイークリーマネードクター」
2009年6月配信 神戸 孝
ワクチン債とは
Q. 「ワクチン債」とはどんな商品ですか?
A. ワクチン債は、寄付金で行われている発展途上国での予防接種活動を、より早期かつ大規模に展開するための資金を集めようと、「予防接種のための国際金融ファシリティ」が発行している債券です。利息や償還金は、英国やフランスなどが拠出を公約している各国政府からの寄付金から支払われます。
投資が国際貢献につながるというイメージなどから、安心できる商品と思われがちですが、一般の債券と同様にリスクのある商品です。
まず、世の中の金利が上昇すると債券の価格は下がるという「価格変動リスク」があり、中途で売却すると損失が発生する場合があります。また、米ドルやオーストラリア・ドル、南アフリカ・ランドなどの外貨建てのため、為替リスクも存在します。中途売却せずに償還を迎えても、その時に円高になっていると、円ベースでは元本割れする可能性があります。
さらに、寄付金が予定通り集まらないなど、発行体の財務状況が悪化することで、利息や償還金が予定通り支払われなくなる「信用リスク」も忘れてはいけません。
資金の使用目的に賛同するだけでなく、リスクも十分に理解した上で投資することが必要です。
A. ワクチン債は、寄付金で行われている発展途上国での予防接種活動を、より早期かつ大規模に展開するための資金を集めようと、「予防接種のための国際金融ファシリティ」が発行している債券です。利息や償還金は、英国やフランスなどが拠出を公約している各国政府からの寄付金から支払われます。
投資が国際貢献につながるというイメージなどから、安心できる商品と思われがちですが、一般の債券と同様にリスクのある商品です。
まず、世の中の金利が上昇すると債券の価格は下がるという「価格変動リスク」があり、中途で売却すると損失が発生する場合があります。また、米ドルやオーストラリア・ドル、南アフリカ・ランドなどの外貨建てのため、為替リスクも存在します。中途売却せずに償還を迎えても、その時に円高になっていると、円ベースでは元本割れする可能性があります。
さらに、寄付金が予定通り集まらないなど、発行体の財務状況が悪化することで、利息や償還金が予定通り支払われなくなる「信用リスク」も忘れてはいけません。
資金の使用目的に賛同するだけでなく、リスクも十分に理解した上で投資することが必要です。