共同通信配信 「経済ウイークリーマネードクター」
2010年9月配信 神戸 孝
ディスカウント債とは?
Q. 最近、広告を見かけるディスカウント債とはどんな債券ですか?
A. ディスカウント債とは、利付債と割引債の中間的な存在で、両方の特徴を併せ持つ債券です。一般的に、利率は同じ格付けや期間の利付債よりも低めに設定され、発行時の価格を額面以下の金額として発行されます。利付債のように定期的に利金を受け取れるのと同時に、割引債のように償還時には額面価格と発行価格の差額が利益となるわけです。
税金については、利金は利子所得として20%の源泉分離課税、償還差益は雑所得として総合課税の対象となります。償還前に売却した場合の売却益は非課税です。
購入時の注意点としては、一般の債券と同様に発行体の信用リスクがあり、中途売却時には時価での売却となるため、価格変動リスクも存在します。
最近発行されているディスカウント債は、金利の高い新興国通貨建てのものが多く、その場合、当然ながら為替リスクが大きめとなることも覚悟しなければなりません。
償還時に円高になっているとき、外貨で償還されるものは、外貨のまま継続運用できるケースもあります。ただ、「円貨決済型」の場合には円での償還のみとなるため、特に留意が必要になるでしょう。
A. ディスカウント債とは、利付債と割引債の中間的な存在で、両方の特徴を併せ持つ債券です。一般的に、利率は同じ格付けや期間の利付債よりも低めに設定され、発行時の価格を額面以下の金額として発行されます。利付債のように定期的に利金を受け取れるのと同時に、割引債のように償還時には額面価格と発行価格の差額が利益となるわけです。
税金については、利金は利子所得として20%の源泉分離課税、償還差益は雑所得として総合課税の対象となります。償還前に売却した場合の売却益は非課税です。
購入時の注意点としては、一般の債券と同様に発行体の信用リスクがあり、中途売却時には時価での売却となるため、価格変動リスクも存在します。
最近発行されているディスカウント債は、金利の高い新興国通貨建てのものが多く、その場合、当然ながら為替リスクが大きめとなることも覚悟しなければなりません。
償還時に円高になっているとき、外貨で償還されるものは、外貨のまま継続運用できるケースもあります。ただ、「円貨決済型」の場合には円での償還のみとなるため、特に留意が必要になるでしょう。