Q.　株主優待を目的に株式投資をしてみたいのですが、注意点は？

A.　株主優待は、一定株数以上の株式を保有している株主に対して、企業が自社製品や商品券などをプレゼントする制度です。特に長期投資を行う場合には、値上がり期待以外の楽しみといえるでしょう。

　優待は、年に１回または２回、企業が定める権利確定日時点で株主名簿に名前が記載されている株主に対して行われます。購入から名簿記載までに日数がかかりますので、権利確定日から、購入日を含めて５営業日前までに購入を済ませておく必要があります。

　いくら優待品が目的の投資といっても、株価水準の確認は重要です。一般に、権利確定日が近づくと配当や優待狙いの買いが集まって値上がりし、権利落ち日を過ぎると値下がりする傾向が見受けられます。権利確定日ギリギリで購入するというよりも、株価が安い時に購入しておくといいでしょう。

　また、最近は業績の悪化などにより優待制度を縮小・廃止する企業が少なくありません。優待品の当てが外れるだけでなく、株価自体が大きく値下がりするケースも多いため、銘柄選びに当たっては業績や財務状況の推移を確認することが基本といえるでしょう。