共同通信配信 「経済ウイークリーマネードクター」
2008年1月配信 神戸 孝
インフレへの備え
Q. いろいろな商品が値上がりしています。インフレへの備えは?
A. インフレは家計の支出を増やすだけでなく、保有する金融資産の価値を目減りさせます。従来と同じ金額では同じ物が購入できなくなり、お金の価値が下がることになるからです。
対策としては、まず、インフレ率を上回る利率での運用を検討すべきです。値動きする金融商品よりも、預貯金のほうが安心と考えがちですが、預貯金にもインフレリスクがあります。
インフレを意識した資産運用方法には、外貨建て資産への投資があります。円の価値が下がると外貨の価値は相対的に高くなるため、金融資産全体の価値の目減りを緩和します。この場合は短期売買で為替差益の獲得を目指すのではなく、将来のインフレの発生に備えて、常にある程度の外貨建て資産を保有し続けるというスタンスを取ることがポイントです。
従来、インフレ対策としては、マンション経営などの不動産投資が考えられますが、投資金額が大きいことやローンの利用が必要になる場合もあること、将来の売却がスムーズとは限らない−などを考慮しなければなりません。
換金のしやすさを考えると、不動産投信(REIT)やREITファンドなどの活用もいいかもしれません。
A. インフレは家計の支出を増やすだけでなく、保有する金融資産の価値を目減りさせます。従来と同じ金額では同じ物が購入できなくなり、お金の価値が下がることになるからです。
対策としては、まず、インフレ率を上回る利率での運用を検討すべきです。値動きする金融商品よりも、預貯金のほうが安心と考えがちですが、預貯金にもインフレリスクがあります。
インフレを意識した資産運用方法には、外貨建て資産への投資があります。円の価値が下がると外貨の価値は相対的に高くなるため、金融資産全体の価値の目減りを緩和します。この場合は短期売買で為替差益の獲得を目指すのではなく、将来のインフレの発生に備えて、常にある程度の外貨建て資産を保有し続けるというスタンスを取ることがポイントです。
従来、インフレ対策としては、マンション経営などの不動産投資が考えられますが、投資金額が大きいことやローンの利用が必要になる場合もあること、将来の売却がスムーズとは限らない−などを考慮しなければなりません。
換金のしやすさを考えると、不動産投信(REIT)やREITファンドなどの活用もいいかもしれません。