共同通信配信 「経済ウイークリーマネードクター」
2009年12月配信 神戸 孝
まとまったお金の運用
Q. まとまったお金を運用する際、何から手を付ければいいですか?
A. 金融商品には流動性・安全性・収益性の三つの側面がありますが、すべてが優れた商品はありません。金融商品選びは、まず資産を性格別に三つに分別することから始めるといいでしょう。
最初に「生活資金」として、半年分程度の生活費を確保します。これには、「流動性」が高くて引き出しやすい普通預金などが適しています。
次に、住宅購入、子どもの教育、旅行など、人生を楽しく豊かにしていくために、数年以内に使う予定のお金を「ゆとり資金」として分別します。使う予定があるお金ですから、「安全性」が高い定期預金や個人向け国債などが向いています。
最後に「残す資金」です。増やしていきたい、またはいざという時に備えてとっておきたいお金です。エネルギーや食料の過半を輸入に頼る日本では、少なくともインフレ率以上の利回りで資産を運用していかないと、資産が目減りしてしまいかねません。「収益性」を考えて、株式や債券などを活用した分散投資を行うべきお金です。
このように、まずはお金を性格ごとに分別することで、生活資金まで運用リスクを負ってしまうといった失敗を回避することができるでしょう。
A. 金融商品には流動性・安全性・収益性の三つの側面がありますが、すべてが優れた商品はありません。金融商品選びは、まず資産を性格別に三つに分別することから始めるといいでしょう。
最初に「生活資金」として、半年分程度の生活費を確保します。これには、「流動性」が高くて引き出しやすい普通預金などが適しています。
次に、住宅購入、子どもの教育、旅行など、人生を楽しく豊かにしていくために、数年以内に使う予定のお金を「ゆとり資金」として分別します。使う予定があるお金ですから、「安全性」が高い定期預金や個人向け国債などが向いています。
最後に「残す資金」です。増やしていきたい、またはいざという時に備えてとっておきたいお金です。エネルギーや食料の過半を輸入に頼る日本では、少なくともインフレ率以上の利回りで資産を運用していかないと、資産が目減りしてしまいかねません。「収益性」を考えて、株式や債券などを活用した分散投資を行うべきお金です。
このように、まずはお金を性格ごとに分別することで、生活資金まで運用リスクを負ってしまうといった失敗を回避することができるでしょう。