Ｑ．振り込め詐欺が増え続けていると聞きましたが。
掲載紙
5月13日　東奥日報
5月14日　長崎新聞
6月 1日　伊勢新聞　他


Ａ．警察庁の報告によれば、同庁や消費者団体等による度重なる注意喚起や広報活動にもかかわらず、昨年の振り込め詐欺を含む特殊詐欺の被害件数は前年比で3割も増加しました。特に今年はオレオレ詐欺が急増しているとのことです。
被害が減らない背景には、犯罪者の手口がより巧妙になってきていることに加えて、消費者の無関心や自信過剰という問題もあるようです。特殊詐欺に関する世論調査では、「自分は被害に遭わないと思う」、「どちらかといえば被害に遭わないと思う」と回答した人が合わせて約8割に上っています。内訳をみると、高齢者になるほど「自分は被害に遭わないと思う」の比率が高く、自信過剰の傾向が見受けられます。また、金融リテラシー（お金に関する知識や判断力）が低い人ほど、その傾向が強いという調査結果も出ています。
自分は大丈夫だと過信するあまり、予防策を講じなかったり、無関心になったりすることで、被害に遭う可能性を高めているかもしれません。
家族で合言葉を決めておくなどの他にも、金融リテラシー関係のセミナーに参加したり、消費者庁のミニテスト（だまされやすさ心理チェック）をやってみるなど、日頃から関心を持っておくことが大切でしょう。
（ＦＰアソシエイツ　アンド　コンサルティング　神戸　孝）