Ａ．旅行積立は、旅行会社や航空会社が取扱う旅行資金作りを目的とした積立制度です。一定期間積立てると、預貯金金利より利回りが高めの「サービス額」が付加された旅行券等が受け取れるため、旅行の予定がある人にとっては魅力的な運用手段といえるでしょう。
例えば、2年後に旅行資金20万円を用意したいという場合、ある旅行会社では月額1万6,511円を24回積立てると、サービス額の1,868円が付加され、20万円が達成できます。年率換算した利回りは1.73%です。
積立の回数は、6回から60回まで自由に設定できるケースが多く、年利回り換算で1〜3%と、預貯金の金利に比べると高めです。
ただし、受取るのは原則旅行券であること、また積立先の会社が破綻した場合には、元本の保証はないことなどに注意が必要です。
この他に、利回りが高めの類似制度としては、デパートでの積立もあります。毎月一定額ずつ12回積立てると、1年後に半月分または1ヶ月分の金額が上乗せされた買物券を受取ることができます。
デパートをよく利用する人などは知っておくべき制度といえるでしょう。
（ＦＰアソシエイツ　アンド　コンサルティング　神戸　孝）