共同通信 『経済ウィークリー』
2019年5月号 神戸孝
リバースモーゲージ型住宅ローン
Q.リバースモーゲージ型住宅ローンとはどういうものですか。
掲載紙
5月17日 茨城新聞
5月30日 岐阜新聞
5月20日 高知新聞 他
A.リバースモーゲージ型住宅ローンは、原則、満60歳以上の高齢者を対象とした住宅ローン商品です。毎月の返済は金利分のみで、借主が死亡したときにその不動産を売却することで一括返済するというのが最大の特徴となっていて、住み替えに利用されています。2017年度は申込者の6割が年金受給者でした。
借入れた資金は、住宅の購入だけでなく、リフォームや従来のローンの返済、高齢者施設への入居一時金などにも活用でき、生活費を確保しながら住環境を整えることが可能な商品といえます。
なお、借主の死亡時に残債が不動産の売却代金を超える場合に、相続人に残債務を請求する「リコース(遡及)型」と、残債務を請求しない「ノンリコース(非遡及)型」があるのもこの商品の特徴です。2017年にノンリコース型が導入されて以降、申込み件数が急増しているようです。
ただし、融資限度額は担保評価額の50〜60%にとどまります。評価額が3,000万円の物件を購入する予定でも、融資限度が50%であれば1,500万円しか借りられず、残りは現在居住中の住宅の売却などで、別途用意する必要があります。
ノンリコース型の有無や融資金利、融資手数料などは取扱い金融機関によって異なるため、事前の確認が必要です。
(FPアソシエイツ アンド コンサルティング 神戸 孝)
掲載紙
5月17日 茨城新聞
5月30日 岐阜新聞
5月20日 高知新聞 他
A.リバースモーゲージ型住宅ローンは、原則、満60歳以上の高齢者を対象とした住宅ローン商品です。毎月の返済は金利分のみで、借主が死亡したときにその不動産を売却することで一括返済するというのが最大の特徴となっていて、住み替えに利用されています。2017年度は申込者の6割が年金受給者でした。
借入れた資金は、住宅の購入だけでなく、リフォームや従来のローンの返済、高齢者施設への入居一時金などにも活用でき、生活費を確保しながら住環境を整えることが可能な商品といえます。
なお、借主の死亡時に残債が不動産の売却代金を超える場合に、相続人に残債務を請求する「リコース(遡及)型」と、残債務を請求しない「ノンリコース(非遡及)型」があるのもこの商品の特徴です。2017年にノンリコース型が導入されて以降、申込み件数が急増しているようです。
ただし、融資限度額は担保評価額の50〜60%にとどまります。評価額が3,000万円の物件を購入する予定でも、融資限度が50%であれば1,500万円しか借りられず、残りは現在居住中の住宅の売却などで、別途用意する必要があります。
ノンリコース型の有無や融資金利、融資手数料などは取扱い金融機関によって異なるため、事前の確認が必要です。
(FPアソシエイツ アンド コンサルティング 神戸 孝)