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共同通信 『経済ウィークリー』

2012年1月号  神戸 孝

外国債券格下げの影響は?

Q.保有している外国債券が格下げになりましたが、どうすればいいでしょうか。

A.外国債券(外債)を保有している間に格付けが引き下げられた場合、証券会社に売却するか、満期償還まで持ち続けるかの選択になります。
債券については、株式市場のように多くの投資家が参加して価格を決めるような売買市場が国内には存在しないため、途中で換金するには、購入した証券会社に買い取ってもらうのが一般的です。格下げなどによって、価格が下がった外債を売却すると、売却時の為替レートにもよりますが、投資元本を割り込むケースが多いでしょう。
一方、格付けが引き下げられた外債を持ち続けた場合、その発行体がデフォルト(債務不履行)に陥らない間は元利金が満額支払われます。
米国の格付け会社であるムーディーズの過去40年間のデータを見ると、格付け取得後5年以内に発行体がデフォルトした割合は、最高格付けのAaaで0.10%、Aaで0.27%、Aで0.76%と、Aaa〜Aの格付けでは「千分の1〜7.6」しかありません。しかし、Baaでは1.95%、投機的格付けとなるBaでは10.45%となり、デフォルト率が上昇していきます。
どの格付けまで引き下げられたか、償還までの期間はどれくらいかなどを考え合わせて判断する必要があるでしょう。
(FPアソシエイツ アンド コンサルティング・神戸孝)


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