共同通信配信 「経済ウイークリーマネードクター」
2008年11月配信 神戸 孝
資産の目減り対応策
Q. 分散投資をしていたのに、金融危機で資産が減ってしまいました。とるべき対応は?
A. 世界中の資産の多くが大きく価値を減らした今回の金融危機。分散投資をしていたとしても目減りは免れなかったでしょう。とはいえ、特定の国や資産に偏って投資していた場合と比べれば、ダメージはずっと小さいはずです。
今後の運用に向けては、まず資産配分の見直しから始めましょう。価格変動で配分割合が大きく崩れてしまっていたら、減ってしまった資産を買い足すなどして、バランスを元に戻すことが必要です。株価が全般的に下がり、為替も円高水準にある今は、株式や外貨建て商品などの買い時とも考えられますが、金融市場の先行きはまだ不透明です。まとめて購入せず、少なくとも2、3回に分けて投資するなどの工夫が大切です。
また、米国経済が大きな打撃を受けたことなどにより、米国への一極集中だった世界経済の在り方が変化する可能性が高まっています。以前は日米の株式と債券という4種類の資産に投資するだけでも、十分に国際分散投資の効果が得られたのですが、今後はポートフォリオにユーロ建ての資産や一部の新興国、商品などへの投資も加えていったほうが、分散効果はより高まると考えられます。
A. 世界中の資産の多くが大きく価値を減らした今回の金融危機。分散投資をしていたとしても目減りは免れなかったでしょう。とはいえ、特定の国や資産に偏って投資していた場合と比べれば、ダメージはずっと小さいはずです。
今後の運用に向けては、まず資産配分の見直しから始めましょう。価格変動で配分割合が大きく崩れてしまっていたら、減ってしまった資産を買い足すなどして、バランスを元に戻すことが必要です。株価が全般的に下がり、為替も円高水準にある今は、株式や外貨建て商品などの買い時とも考えられますが、金融市場の先行きはまだ不透明です。まとめて購入せず、少なくとも2、3回に分けて投資するなどの工夫が大切です。
また、米国経済が大きな打撃を受けたことなどにより、米国への一極集中だった世界経済の在り方が変化する可能性が高まっています。以前は日米の株式と債券という4種類の資産に投資するだけでも、十分に国際分散投資の効果が得られたのですが、今後はポートフォリオにユーロ建ての資産や一部の新興国、商品などへの投資も加えていったほうが、分散効果はより高まると考えられます。