共同通信 『経済ウィークリー』
2014年1月号 神戸孝
物価連動債の個人解禁
Q.個人でも物価連動国債を買えるようになったそうですが、注意点を教えてください。
掲載紙
2015年2月2日 山口新聞
2015年2月1日 山陰中央新聞
2015年2月19日 岐阜新聞
A.今年1月から個人も物価連動国債を買えるようになりました。すでに一部の証券会社が取扱いを始めており、10万円以上10万円単位で購入できます。物価連動国債は10年満期で、その間に消費者物価指数(CPI)が上がれば元金や年2回支払われる利息が増え、CPIが下がれば元金・利息が減るという仕組みの国債です。
表面利率は決まっていますが、CPIに連動して半年ごとに元金の金額が変動するため(変動後の元金を想定元本といいます)、それに利率をかけた利息も変動することになります。そのため、一般の利付国債であれば、購入時に最終利回り(満期まで持っていた場合の利回り)が算出できますが、物価連動国債は償還時まで計算できません。
償還時には、想定元本と最後の利息が支払われますが、昨年から発行されている物価連動国債は、CPIが下がり想定元本が額面以下になった場合でも、額面金額での償還が保証されています。
ただし、既発のものを物価の上昇が予想される局面で、額面以上の金額で購入した場合などには、その後に予想したほど物価が上昇しないと、元本割れとなる可能性もあります。
(FPアソシエイツ アンド コンサルティング 神戸 孝)
掲載紙
2015年2月2日 山口新聞
2015年2月1日 山陰中央新聞
2015年2月19日 岐阜新聞
A.今年1月から個人も物価連動国債を買えるようになりました。すでに一部の証券会社が取扱いを始めており、10万円以上10万円単位で購入できます。物価連動国債は10年満期で、その間に消費者物価指数(CPI)が上がれば元金や年2回支払われる利息が増え、CPIが下がれば元金・利息が減るという仕組みの国債です。
表面利率は決まっていますが、CPIに連動して半年ごとに元金の金額が変動するため(変動後の元金を想定元本といいます)、それに利率をかけた利息も変動することになります。そのため、一般の利付国債であれば、購入時に最終利回り(満期まで持っていた場合の利回り)が算出できますが、物価連動国債は償還時まで計算できません。
償還時には、想定元本と最後の利息が支払われますが、昨年から発行されている物価連動国債は、CPIが下がり想定元本が額面以下になった場合でも、額面金額での償還が保証されています。
ただし、既発のものを物価の上昇が予想される局面で、額面以上の金額で購入した場合などには、その後に予想したほど物価が上昇しないと、元本割れとなる可能性もあります。
(FPアソシエイツ アンド コンサルティング 神戸 孝)