共同通信配信 「経済ウイークリーマネードクター」
2009年9月配信 神戸 孝
通貨選択型投信
Q. 通貨選択型の投資信託が人気と聞きました。どんな商品ですか?
A. 通貨選択型投信は、数種類の中から通貨を選択して株式や債券などで運用する投信です。例えば日本株式ファンドを米ドル建てで運用したり、米国債券ファンドをブラジルレアル建てで運用することができます。
メリットは、投資対象となる株式や債券等の値上がり益に加え、高金利通貨を選択すれば金利も同時に得られること、解約時に円安になっていれば為替差益が得られることなどが挙げられます。今後の株高と円安の同時進行を予測する人が多いためか、通貨選択型投信は人気になっています。
しかし、一般的な円建ての投信と比べて、外貨建ての投信はよりハイリスクといえます。株式などが値上がりしても、他方で円高が進行すれば、値上がり益は為替差損で吹き飛んでしまうかもしれません。特に、つい選択したくなる高金利通貨ほど、為替相場は大きく動く傾向があり、状況を見ながら自分で円建てにスイッチングするなどの判断も必要となるわけです。
通貨選択型投信は、投資家自身が頻繁に売買タイミングの判断を求められる可能性が高いため、自分なりの相場観を持つ投資の中、上級者向けの商品といえるでしょう。
A. 通貨選択型投信は、数種類の中から通貨を選択して株式や債券などで運用する投信です。例えば日本株式ファンドを米ドル建てで運用したり、米国債券ファンドをブラジルレアル建てで運用することができます。
メリットは、投資対象となる株式や債券等の値上がり益に加え、高金利通貨を選択すれば金利も同時に得られること、解約時に円安になっていれば為替差益が得られることなどが挙げられます。今後の株高と円安の同時進行を予測する人が多いためか、通貨選択型投信は人気になっています。
しかし、一般的な円建ての投信と比べて、外貨建ての投信はよりハイリスクといえます。株式などが値上がりしても、他方で円高が進行すれば、値上がり益は為替差損で吹き飛んでしまうかもしれません。特に、つい選択したくなる高金利通貨ほど、為替相場は大きく動く傾向があり、状況を見ながら自分で円建てにスイッチングするなどの判断も必要となるわけです。
通貨選択型投信は、投資家自身が頻繁に売買タイミングの判断を求められる可能性が高いため、自分なりの相場観を持つ投資の中、上級者向けの商品といえるでしょう。