共同通信配信 「経済ウイークリーマネードクター」
2008年11月配信 福田啓太
外債ファンドの特徴
Q. 外債ファンドを選ぶときには、どういう点に注意すればいいですか。
A. 外債ファンドは、外国の政府や企業などが外貨建てで発行する債券に投資をする投資信託です。「ソブリン債型」、「エマージング債型」、「ハイ・イールド債型」などのタイプがあり、それぞれの特徴を理解して選択することが重要です。
ソブリン債型は、主に先進国の政府や政府関係機関が発行する債券に投資するファンドです。格付けが高く、デフォルトリスク(元本の返済や利息の支払いが滞るリスク)が低いため、外債ファンドの中では比較的安全性が高い商品です。
エマージング債型は、新興国の政府や企業などが発行する債券を投資対象とするファンドです。先進国の国債などに比べ、デフォルトリスクが高くなる分、高い利回りが期待できます。ただし、新興国の債券や為替のマーケット規模は小さく、価格変動リスクはソブリン債型よりも大きくなる傾向があります。
ハイ・イールド債型は、格付けがBB格以下の投機的格付けの債券に投資をします。高い利回りが魅力ですが、投資適格債に比べデフォルトリスクが格段に高まるので、現在のような世界的な信用収縮の局面では売られやすく、価格が大幅に下落する場合があります。ファンドを選択する際には、投資対象である債券や通貨の種類を確認しましょう。
A. 外債ファンドは、外国の政府や企業などが外貨建てで発行する債券に投資をする投資信託です。「ソブリン債型」、「エマージング債型」、「ハイ・イールド債型」などのタイプがあり、それぞれの特徴を理解して選択することが重要です。
ソブリン債型は、主に先進国の政府や政府関係機関が発行する債券に投資するファンドです。格付けが高く、デフォルトリスク(元本の返済や利息の支払いが滞るリスク)が低いため、外債ファンドの中では比較的安全性が高い商品です。
エマージング債型は、新興国の政府や企業などが発行する債券を投資対象とするファンドです。先進国の国債などに比べ、デフォルトリスクが高くなる分、高い利回りが期待できます。ただし、新興国の債券や為替のマーケット規模は小さく、価格変動リスクはソブリン債型よりも大きくなる傾向があります。
ハイ・イールド債型は、格付けがBB格以下の投機的格付けの債券に投資をします。高い利回りが魅力ですが、投資適格債に比べデフォルトリスクが格段に高まるので、現在のような世界的な信用収縮の局面では売られやすく、価格が大幅に下落する場合があります。ファンドを選択する際には、投資対象である債券や通貨の種類を確認しましょう。