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共同通信配信 「経済ウイークリーマネードクター」

2011年3月  神戸 孝

国債格下げの影響は?

Q.日本の国債が格下げになったそうですが、個人投資家への影響は。
A.今年に入り、米格付け会社であるスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は日本の長期国債の格付けを1段階引き下げました。ただ、これまでのところ個人投資家への影響はほとんど出ていません。
一般的に、債券の格付け引き下げは、元本の返済や利息の支払いが滞る可能性が高まったときに行われます。そういった債券は売られ、価格が下落するため、逆に利回りは上昇します。それが国債の場合には、その国の通貨も売られやすくなるため、通貨安になる傾向があります。
ところが今回の格下げ時には、債券や為替などの市場にこういった動きはほとんど見られませんでした。 
理由としては、日本国債の9割以上が国内で消化されており、発行総額が、日本の家計が保有している金融資産の総額以内であるということが挙げられます。
しかし、現在のペースで国の負債が膨らんでいけば、近い将来国内だけでは消化しきれず、ギリシャやポルトガルなどのように、国債の買い手が見つかりにくくなるという事態に陥ることも考えられます。今回の格下げは、そういう状況への警鐘だといえます。
政府の財政再建への取組み次第では、将来、前述のような通貨安、金利急騰などが起こる可能性もあり、注視していく必要があるでしょう。
(FPアソシエイツ アンド コンサルティング・神戸孝)


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