共同通信配信 「経済ウイークリーマネードクター」
2011年2月 福田啓太
債券投資の注意点は?
Q.債券投資に興味がありますが、注意点を教えてください。
A.個人が最も購入しやすい債券に、国債の一種である「個人向け国債」があります。期間3年、5年、10年の3種類で、いずれも途中で換金するときは、所定の手数料を払えば国が額面金額で買い取る仕組みになっています。
しかし、個人向け国債以外の国債や地方債、社債などを満期前に換金する場合には、その時の市場金利が上昇していると、債券価格が下落し、元本を割り込むことが起こりえます。いわゆる金利変動リスクです。市場金利の上昇が予想される場合には、期間の長い債券は避ける方がいいでしょう。
それらの債券を保有している間に発行体が破綻してしまうと、利息の支払いや元本の払い戻しが約束通り行われなくなってしまう可能性もあります。信用リスクというものです。
これをある程度予測する手段として、「格付」があります。格付けは、格付け会社が債券やその発行体に対して債務不履行の可能性をランク付けしたもので、ランクの低いものほど利回りは高くなります。というのも、低ランクの債券は債務不履行の可能性が高く、高い金利を払わなければ購入してもらえないからです。
格付けは変更されることがあるので、債券の購入時だけでなく保有期間中もその動向は確認するようにしましょう。
(FPアソシエイツアンドコンサルティング 福田啓太)
A.個人が最も購入しやすい債券に、国債の一種である「個人向け国債」があります。期間3年、5年、10年の3種類で、いずれも途中で換金するときは、所定の手数料を払えば国が額面金額で買い取る仕組みになっています。
しかし、個人向け国債以外の国債や地方債、社債などを満期前に換金する場合には、その時の市場金利が上昇していると、債券価格が下落し、元本を割り込むことが起こりえます。いわゆる金利変動リスクです。市場金利の上昇が予想される場合には、期間の長い債券は避ける方がいいでしょう。
それらの債券を保有している間に発行体が破綻してしまうと、利息の支払いや元本の払い戻しが約束通り行われなくなってしまう可能性もあります。信用リスクというものです。
これをある程度予測する手段として、「格付」があります。格付けは、格付け会社が債券やその発行体に対して債務不履行の可能性をランク付けしたもので、ランクの低いものほど利回りは高くなります。というのも、低ランクの債券は債務不履行の可能性が高く、高い金利を払わなければ購入してもらえないからです。
格付けは変更されることがあるので、債券の購入時だけでなく保有期間中もその動向は確認するようにしましょう。
(FPアソシエイツアンドコンサルティング 福田啓太)