共同通信 『経済ウィークリー』
2019年1月号 神戸孝
確定拠出年金の商品
Q.確定拠出年金で商品を選ばないと自動的に投資信託に投資されると聞きましたが。
掲載紙
1月24日 山梨日日新聞
1月27日 東奥日報
1月28日 山口新聞 他
A.確定拠出年金は、加入者自身が運用商品を選択して、運用の結果に応じて受け取る年金額が増減するという制度です。
従来は、加入後に商品を選ばずにいると、掛け金は自動的に定期預金などの元本確保型商品に組み入れられていました。これが、18年5月の法改正によって、銀行や証券会社などの運営管理機関は、一定期間内に運用指図をしない人の掛け金を自動的に投じる商品(デフォルト商品)として、投資信託を設定できるようになりました。
背景には、確定拠出年金の資産全体の約6割が預金や保険商品などの元本確保型商品に偏っている状況があります。これでは現在のような低金利の時代に、年金の原資となる資金はいっこうに増えていきません。そこで、運用によって少なくともインフレに対抗できる程度に資金を増やしていけるよう、法律が法改正されたわけです。
いくつかの運営管理機関では、すでにデフォルト商品として投資信託を設定しています。企業型でも、加入者の属性や労使協議の結果などをもとに、各運営管理機関が投資信託を選定できるようになっています。
(FPアソシエイツ アンド コンサルティング 神戸 孝)
掲載紙
1月24日 山梨日日新聞
1月27日 東奥日報
1月28日 山口新聞 他
A.確定拠出年金は、加入者自身が運用商品を選択して、運用の結果に応じて受け取る年金額が増減するという制度です。
従来は、加入後に商品を選ばずにいると、掛け金は自動的に定期預金などの元本確保型商品に組み入れられていました。これが、18年5月の法改正によって、銀行や証券会社などの運営管理機関は、一定期間内に運用指図をしない人の掛け金を自動的に投じる商品(デフォルト商品)として、投資信託を設定できるようになりました。
背景には、確定拠出年金の資産全体の約6割が預金や保険商品などの元本確保型商品に偏っている状況があります。これでは現在のような低金利の時代に、年金の原資となる資金はいっこうに増えていきません。そこで、運用によって少なくともインフレに対抗できる程度に資金を増やしていけるよう、法律が法改正されたわけです。
いくつかの運営管理機関では、すでにデフォルト商品として投資信託を設定しています。企業型でも、加入者の属性や労使協議の結果などをもとに、各運営管理機関が投資信託を選定できるようになっています。
(FPアソシエイツ アンド コンサルティング 神戸 孝)