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共同通信 『経済ウィークリー』

2012年4月号  福田

新興国通貨建て債の注意点

Q.新興国通貨建て債券への投資を考えていますが、注意点を教えてください。

A.ここ数年、国際金融公社やアジア開発銀行といった国際開発金融機関を発行体とした、新興国通貨建ての債券が販売されるようになり、高金利と将来の為替差益を期待する個人投資家の人気を集めています。
 新興国通貨建て債券への投資で最も注意したいのは為替リスクです。市場規模が小さい新興国の為替相場は、短期的な需給関係により大きく変動します。例えば、トルコリラはリーマンショックの直後、対円で一時40%以上下落しました。急激に円高が進むと、高めの金利が吹き飛んでしまうこともあり得ます。
 また、新興国は通常インフレ傾向が強いので、長期に保有すると資産価値が目減りしていきます。
 債券投資における共通の注意点としては、発行体が約束どおり元金の返済や利息の支払を実行できるかどうかという信用リスクのチェックがあります。一般的に、国際開発金融機関は信用リスクの目安である「格付け」が高いものがほとんどですが、状況に応じて変更されることがあるので注意が必要です。
 さらに、金利の変動によるリスクもありますが、償還まで持ち続ければ債券価格(外貨ベース)への影響はありません。
 投資をする際には、余裕資金で、資産全体に占める比率を十分考慮して行うことが重要です。
(FPアソシエイツ アンド コンサルティング 福田啓太)


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