共同通信 『経済ウィークリー』
2012年10月10日 神戸 孝
毎月定額配当の投信登場
Q.毎月定額分配型の投信が登場したと聞きました。これまでの毎月分配型と何が違うのですか。
A.毎月分配型の投信はもともと年金型商品のように「受取りたい」というニーズに応えることを意識した投信といえるでしょう。
但し、既存の毎月分配型では決算時の分配金の金額は事前に決められておらず、その都度運用会社が決定するルールでした。一定額の分配金を出し続けたものもありましたが、運用の状況によって分配金水準は変更されることになっています。
一方、ご質問の投資信託は、毎月受け取る金額(払出金)を事前に明示している点で、より個人年金を強く意識したものといえるでしょう。
今年7月に設定された大和投信の「毎月払出し・豪ドル債ファンド(愛称:サザンクロス)」は、豪ドル建て債券に投資し、毎月一定額を払出すことを明示しています。1万口当たり毎月100円を払出すAコース、50円のBコース、30円のCコースの3タイプがあります。運用収益よりも多くの払出金を出した場合、当然ながら基準価額は当初よりも低下し、基準価額が2,000円を下回った時点で繰上償還となります。
「サザンクロス」では購入時期が1回目の払出金が支払われる前の一定期間のみに限定されています。今後も類似の投信が販売されるものと思われますが、いつでも購入できるとは限らないことに注意が必要でしょう。
(FPアソシエイツ アンド コンサルティング 神戸 孝)
A.毎月分配型の投信はもともと年金型商品のように「受取りたい」というニーズに応えることを意識した投信といえるでしょう。
但し、既存の毎月分配型では決算時の分配金の金額は事前に決められておらず、その都度運用会社が決定するルールでした。一定額の分配金を出し続けたものもありましたが、運用の状況によって分配金水準は変更されることになっています。
一方、ご質問の投資信託は、毎月受け取る金額(払出金)を事前に明示している点で、より個人年金を強く意識したものといえるでしょう。
今年7月に設定された大和投信の「毎月払出し・豪ドル債ファンド(愛称:サザンクロス)」は、豪ドル建て債券に投資し、毎月一定額を払出すことを明示しています。1万口当たり毎月100円を払出すAコース、50円のBコース、30円のCコースの3タイプがあります。運用収益よりも多くの払出金を出した場合、当然ながら基準価額は当初よりも低下し、基準価額が2,000円を下回った時点で繰上償還となります。
「サザンクロス」では購入時期が1回目の払出金が支払われる前の一定期間のみに限定されています。今後も類似の投信が販売されるものと思われますが、いつでも購入できるとは限らないことに注意が必要でしょう。
(FPアソシエイツ アンド コンサルティング 神戸 孝)