共同通信 『経済ウィークリー』
2013年6月12日 福田啓太
固定型への借り換えは得?
A.日銀が大量の国債の買い入れを発表して以来、長期金利の動きが大きくなっています。金利の上昇を懸念して、変動金利型の住宅ローンを固定金利型に換える人も出てきているようです。
住宅ローンの変動金利は日本銀行の政策金利の動向を反映します。今のところ大きな動きは見られませんが、今後の景気や物価の状況によって上昇する可能性があります。
ひとつの目安として、単純化した例を使い金利上昇の影響を見てみましょう。変動金利型住宅ローンの残りの返済期間が20年、残債が2000万円で、今後3年間は金利が1%、4年目から2%、11年目以降4%に上昇したとすると、20年間2.0%の固定金利型に乗り換えるより返済総額は60万円ほど多くなります。
しかし、将来の金利を正確に予測することは不可能ですから、教育費等の出費が決まっていて、返済額の大幅な増額は避けたい場合には、固定金利型に換えておく方が安心でしょう。一方、家計に余裕があれば、変動金利型を継続し、早めに繰上げ返済をしていくと共に、いつでも固定金利に換えられるよう金融機関等の情報を収集しておくといいでしょう。
(FPアソシエイツ アンド コンサルティング 福田 啓太)
住宅ローンの変動金利は日本銀行の政策金利の動向を反映します。今のところ大きな動きは見られませんが、今後の景気や物価の状況によって上昇する可能性があります。
ひとつの目安として、単純化した例を使い金利上昇の影響を見てみましょう。変動金利型住宅ローンの残りの返済期間が20年、残債が2000万円で、今後3年間は金利が1%、4年目から2%、11年目以降4%に上昇したとすると、20年間2.0%の固定金利型に乗り換えるより返済総額は60万円ほど多くなります。
しかし、将来の金利を正確に予測することは不可能ですから、教育費等の出費が決まっていて、返済額の大幅な増額は避けたい場合には、固定金利型に換えておく方が安心でしょう。一方、家計に余裕があれば、変動金利型を継続し、早めに繰上げ返済をしていくと共に、いつでも固定金利に換えられるよう金融機関等の情報を収集しておくといいでしょう。
(FPアソシエイツ アンド コンサルティング 福田 啓太)