共同通信 『経済ウィークリー』
2013年7月24日 神戸 孝
途上国投資のETFとは?
7月に東京証券取引所に上場されたばかりの「iシェアーズMSCIフロンティア100ETF」は、途上国の株式指数のひとつである「MSCIフロンティア・マーケット100インデックス」への連動を目指すETFです。
フロンティア・マーケットとは、中国やインドなど、一般に新興国と呼ばれる国々(エマージング・マーケット)よりもさらに発展途上の初期段階にある国や市場を指します。主な投資対象国としては、中東のクウェートやカタール、アフリカのナイジェリアやケニア、アジアではパキスタン・ベトナムなどが挙げられています。
これらの国々の株式のうち、流動性が高く、時価総額の大きい100銘柄で構成された指数が、MSCIフロンティア・マーケット100インデックスです。現状では、中東産油国の金融業の株式の割合が高いようです。これまでの国内ETFにはなかった新たな投資対象であり、高い経済成長の可能性を秘めています。
ただし、為替リスクも価格変動リスクも大きめであることに注意が必要です。フロンティア・マーケットは為替・株式市場共に規模が小さいこともあって、先進国株式のETFなどと比べて、値動きが大きくなりがちです。実際に投資する場合には、何回かに分ける方が無難といえるでしょう。
(FPアソシエイツ アンド コンサルティング 神戸 孝)
フロンティア・マーケットとは、中国やインドなど、一般に新興国と呼ばれる国々(エマージング・マーケット)よりもさらに発展途上の初期段階にある国や市場を指します。主な投資対象国としては、中東のクウェートやカタール、アフリカのナイジェリアやケニア、アジアではパキスタン・ベトナムなどが挙げられています。
これらの国々の株式のうち、流動性が高く、時価総額の大きい100銘柄で構成された指数が、MSCIフロンティア・マーケット100インデックスです。現状では、中東産油国の金融業の株式の割合が高いようです。これまでの国内ETFにはなかった新たな投資対象であり、高い経済成長の可能性を秘めています。
ただし、為替リスクも価格変動リスクも大きめであることに注意が必要です。フロンティア・マーケットは為替・株式市場共に規模が小さいこともあって、先進国株式のETFなどと比べて、値動きが大きくなりがちです。実際に投資する場合には、何回かに分ける方が無難といえるでしょう。
(FPアソシエイツ アンド コンサルティング 神戸 孝)