共同通信 『経済ウィークリー』
2013年9月18日号 福田啓太
物価連動の金融商品は?
A.物価の変動に合わせて利息などが増減する金融商品に、物価連動国債があります。10年満期の国債で、消費者物価指数が上がれば元金や利息が増え、指数が下がれば元金・利息が減るという特徴があります。
リーマン・ショック以降発行が停止されていましたが、10月から5年ぶりに、償還時に元本が保証される新しいタイプの物価連動国債が発行される予定です。物価が上昇しつつあり、購入希望者は少なくないと思いますが、残念ながら現在は機関投資家だけに販売されています。
個人投資家が購入したい場合には、投資信託(物価連動国債ファンド)を利用するという方法があります。
物価連動国債ファンドは、国内だけでなく、海外の物価連動債を投資対象としたものも設定されています。いずれも物価上昇時には有利ですが、下落時には基準価格が下がり、元本を割り込む可能性があります。また、基本的には債券投資なので、物価上昇時に金利も上がると基準価格の上昇を抑える効果が働きます。海外ものの場合には、さらに為替リスクも加わるなど、商品性をよく理解して投資をする必要があります。
(FPアソシエイツ アンド コンサルティング 福田啓太)
リーマン・ショック以降発行が停止されていましたが、10月から5年ぶりに、償還時に元本が保証される新しいタイプの物価連動国債が発行される予定です。物価が上昇しつつあり、購入希望者は少なくないと思いますが、残念ながら現在は機関投資家だけに販売されています。
個人投資家が購入したい場合には、投資信託(物価連動国債ファンド)を利用するという方法があります。
物価連動国債ファンドは、国内だけでなく、海外の物価連動債を投資対象としたものも設定されています。いずれも物価上昇時には有利ですが、下落時には基準価格が下がり、元本を割り込む可能性があります。また、基本的には債券投資なので、物価上昇時に金利も上がると基準価格の上昇を抑える効果が働きます。海外ものの場合には、さらに為替リスクも加わるなど、商品性をよく理解して投資をする必要があります。
(FPアソシエイツ アンド コンサルティング 福田啓太)