共同通信 『経済ウィークリー』
2015年9月号 神戸孝
投資信託の定期換金
Q.投資信託を定期的に換金できるサービスがあると聞きましたが。
掲載紙:
9月16日 埼玉新聞
9月12日 茨城新聞
10月4日 東奥新聞
A.投資信託を定期的に換金するサービスは、いくつかの証券会社等が提供しています。換金の手数料はかからないのが一般的で、換金の自由度や換金単位、サービスの対象となるファンドは各社で異なります。
比較的自由度が高い証券会社を例にとると、換金の頻度は、毎月、奇数月、偶数月などの指定ができ、換金日も一日刻みで希望日を設定できるようになっています。
退職後の小遣いや生活費の補填を目的に毎月分配型のファンドを購入する人も多いようですが、分配金は変更される可能性があり、分配金だけで必要な金額を受取ろうとすると、どうしても当初の投資金額が大きくなってしまいます。また、分配の頻度が高いほど複利運用の効果は低下していきます。
一方、無分配型(または年1回分配)のファンドで定期換金サービスを利用すると、複利効果を享受しながら必要な一定額を受取ることができ、受取りたい期間に応じて、少なめの金額から投資を始めることも可能です。
現役時代にこつこつ積立購入してきたファンドを、退職後のライフプランに合わせて取り崩す期間や金額を決め、個人年金として受取ることもできるわけで、利用を検討する価値があるサービスといえるでしょう。
(FPアソシエイツ アンド コンサルティング 神戸 孝)
掲載紙:
9月16日 埼玉新聞
9月12日 茨城新聞
10月4日 東奥新聞
A.投資信託を定期的に換金するサービスは、いくつかの証券会社等が提供しています。換金の手数料はかからないのが一般的で、換金の自由度や換金単位、サービスの対象となるファンドは各社で異なります。
比較的自由度が高い証券会社を例にとると、換金の頻度は、毎月、奇数月、偶数月などの指定ができ、換金日も一日刻みで希望日を設定できるようになっています。
退職後の小遣いや生活費の補填を目的に毎月分配型のファンドを購入する人も多いようですが、分配金は変更される可能性があり、分配金だけで必要な金額を受取ろうとすると、どうしても当初の投資金額が大きくなってしまいます。また、分配の頻度が高いほど複利運用の効果は低下していきます。
一方、無分配型(または年1回分配)のファンドで定期換金サービスを利用すると、複利効果を享受しながら必要な一定額を受取ることができ、受取りたい期間に応じて、少なめの金額から投資を始めることも可能です。
現役時代にこつこつ積立購入してきたファンドを、退職後のライフプランに合わせて取り崩す期間や金額を決め、個人年金として受取ることもできるわけで、利用を検討する価値があるサービスといえるでしょう。
(FPアソシエイツ アンド コンサルティング 神戸 孝)