共同通信 『経済ウィークリー』
2011年12月 福田 啓太
不動産投資を考えていますが、不動産投資信託(REIT)と投資用マンションの購入ではどんな違いがありますか?
Q.不動産投資を考えていますが、REIT(不動産投信)と投資用マンションの購入ではどんな違いがありますか。
A.REIT(不動産投信)は、投資家から集めた資金と借入金で複数の不動産を購入し、家賃や売買益を分配金として投資家に還元する投資信託です。分配金と投資口価格(基準価額)の変動分の合計が投資家にとっての運用収益となります。
REITは不動産を証券化して小口で販売するため、少額資金で複数の物件に分散投資ができ、証券取引所でいつでも売買できる流動性の高さが魅力といえます。しかし、あくまでも証券投資であり、現物の不動産を保有することはありません。
一方、マンション投資では、実際に不動産を購入します。一括払いで購入した物件を賃貸する場合は、管理費用を除いた年間の家賃収入が運用収益となりますが、一般的には家賃収入でマンションのローンを返済していくケースが多いようです。
マンション投資の魅力は何と言っても実物資産を取得できる点ですが、その分賃借人の募集や修繕などのメンテナンスが必要となり、売りたいときに売れるとは限らない流動性の低さなど、REITにはない手間とリスクがあります。
実物の不動産を保有したいか、管理の手間をかけずに不動産投資をしたいか、といったところが選択のポイントになるでしょう。
(FPアソシエイツ アンド コンサルティング 福田啓太)
A.REIT(不動産投信)は、投資家から集めた資金と借入金で複数の不動産を購入し、家賃や売買益を分配金として投資家に還元する投資信託です。分配金と投資口価格(基準価額)の変動分の合計が投資家にとっての運用収益となります。
REITは不動産を証券化して小口で販売するため、少額資金で複数の物件に分散投資ができ、証券取引所でいつでも売買できる流動性の高さが魅力といえます。しかし、あくまでも証券投資であり、現物の不動産を保有することはありません。
一方、マンション投資では、実際に不動産を購入します。一括払いで購入した物件を賃貸する場合は、管理費用を除いた年間の家賃収入が運用収益となりますが、一般的には家賃収入でマンションのローンを返済していくケースが多いようです。
マンション投資の魅力は何と言っても実物資産を取得できる点ですが、その分賃借人の募集や修繕などのメンテナンスが必要となり、売りたいときに売れるとは限らない流動性の低さなど、REITにはない手間とリスクがあります。
実物の不動産を保有したいか、管理の手間をかけずに不動産投資をしたいか、といったところが選択のポイントになるでしょう。
(FPアソシエイツ アンド コンサルティング 福田啓太)