共同通信 『経済ウィークリー』
2013年3月27日 福田 啓太
個人が貸し付ける新金融
Q.資金が必要な個人や法人に直接貸付けできる仕組みがあると聞きましたが、どういうものですか。
A.資金を必要としている個人や事業主に対して、個人投資家が貸付けをする仕組みは「ソーシャルレンディング」と呼ばれ、英国で2005年に始まって以来世界中に広まり、市場規模は拡大を続けています。
日本でも2008年に最初の運営会社が登場し、現在3社が事業を行っています。
代表的な運営会社のソーシャルレンディングの流れとしては、まず資金を借りたい人が運営会社の審査を受けた上、運営会社のサイト上で案件を公開します。投資家は公開された複数の案件の中から、借入れの主旨や貸付けの期間、利率などを勘案し、ネットを通して貸付けの申込みをします。
また、他の運営会社では、信用度を基に借り手をグループ(格付け)に分け、投資家は格付けとそれに対応する利回りから、貸付先のグループを選択するという仕組みを採用しています。
借り手は銀行に比べ簡易かつ低めの金利で資金が調達できる一方、貸し手は預貯金を上回る利回りで資金を運用できるため、双方にメリットがある仕組みといえます。
ただし、借り手が返済不能に陥った場合のリスクは投資家が負うことになる点には注意が必要です。
(FPアソシエイツ アンド コンサルティング 福田 啓太)
A.資金を必要としている個人や事業主に対して、個人投資家が貸付けをする仕組みは「ソーシャルレンディング」と呼ばれ、英国で2005年に始まって以来世界中に広まり、市場規模は拡大を続けています。
日本でも2008年に最初の運営会社が登場し、現在3社が事業を行っています。
代表的な運営会社のソーシャルレンディングの流れとしては、まず資金を借りたい人が運営会社の審査を受けた上、運営会社のサイト上で案件を公開します。投資家は公開された複数の案件の中から、借入れの主旨や貸付けの期間、利率などを勘案し、ネットを通して貸付けの申込みをします。
また、他の運営会社では、信用度を基に借り手をグループ(格付け)に分け、投資家は格付けとそれに対応する利回りから、貸付先のグループを選択するという仕組みを採用しています。
借り手は銀行に比べ簡易かつ低めの金利で資金が調達できる一方、貸し手は預貯金を上回る利回りで資金を運用できるため、双方にメリットがある仕組みといえます。
ただし、借り手が返済不能に陥った場合のリスクは投資家が負うことになる点には注意が必要です。
(FPアソシエイツ アンド コンサルティング 福田 啓太)