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共同通信 『経済ウィークリー』

2011年11月  福田 啓太

日本の通貨が高いのは?

Q.多額の政府債務に苦しむ日本の通貨が高くなるのはなぜでしょうか。

A.一般的に、債務が膨らみ続ける国は、財政が破綻するリスクが高まり、高い金利を払わなければお金を借りられなくなります。そうなると、金利負担が重くなり、ますます債務の返済が困難になるという悪循環に陥り、その国の通貨は売られやすくなります。
しかし、日本は国の借金である国債のほとんどを、直接的または間接的に国民が購入しているため、今のところ金利は低く抑えられています。海外から見ると、国内で国債を消化できている間は、切迫した危機とは捉えられていないようです。
一方、ユーロ圏ではギリシャの債務問題が紛糾し、財政が脆弱なその他南欧の国々にもデフォルト(債務不履行)の懸念がくすぶり、ユーロを売る動きが強まっています。
また、米国では金融緩和策を採ってきたにもかかわらず雇用や消費が改善されず、一段の金融緩和が行われるのではないかとの思惑からドルが売られやすくなっています。
つまり、主要国がそれぞれより緊急性の高い難題に苦しんでいるため、当面は幾分安全と考えられる円に資金が逃避している状態といえます。
今後、欧米の諸問題の解決に一定の見通しが立ち、一方で日本の財政再建に進展が見られないようであれば、資金の逆流が起き、円安に向かう可能性もありえます。

(FPアソシエイツ アンド コンサルティング 福田啓太)


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