Ａ． ネット銀行は、一般的に窓口に出向かずに、インターネットを使って振込みの手続きや預金の預入れができるのが特徴です。ご質問の証券会社と提携しているネット銀行では、さらに自分の資金を銀行の口座と証券会社の口座との間で自動的にやり取りするサービス（スウィープサービス）を提供しています。
　このサービスを利用すると、証券会社で購入した株式や投資信託の代金が、手続きなしで提携の銀行口座から引き落とされます。逆に、配当や分配金、売却したときの代金などは、その銀行口座に自動的に振り込まれる仕組みです。取引きの度に、自分で資金を振込むための手間や手数料が省けるわけです。
また、スウィープサービスの対象となる銀行口座（普通預金）の金利は高めに設定されているのが一般的です。例えば、住信SBIネット銀行では0.1%、大和ネクスト銀行では0.08%（いずれも2013年8月現在）と、一般的な普通預金の4〜5倍となっています。もちろんこの口座の預金も預金保険制度の対象です。
証券投資を行っている人や今後行おうと考えている人には、利便性が高い金融機関といえるでしょう。
（ＦＰアソシエイツ　アンド　コンサルティング　神戸　孝）